地元のボーイスカウトの隊長からの頼りがあり、成田空港でちびっ子の「英会話」のお手伝いをして参りました。積極的に話をするのが不得意であると、それが外国語習得の障壁にもなり得るので、小さいうちから「怖くなくなる」様にしたい。加えて、世界には色んな国があって、色んな人が住んでいると言うのを肌で感じてもらいたい、という思いからの企画です。
参加者が小学生低学年ということ、英語全く未経験の子もいるということもあり、配付資料はとてもシンプル。簡単な挨拶、どこから来たの、どこへ行くの、何が好きなの?と言った例文が書かれたプリントが一枚。ちょっと面白いと思ったのが、英語と日本語だけ書かれていて、英語の「カタカナ読み」は書かれていなかった点。隊長が意図的にそうされたのかどうかはわかりませんが、カタカナを書いておくと耳で覚えようとせずについつい読み上げてしまうので、良いことだと思いました。まずは練習、ということで、オランダ語訛りがうつらないように各文節の発音を何度か練習します。子供ですので、やはり早いです。大人の場合はどうしても日本語に本来ある音で発音しようとしてしまいますが、子供は口の動きを良く見て、真似をします。素晴らしいです。舌の動きまで理解しようと口の中をジロジロ見られます。人間は本能的に言葉を学ぼうとするという説がありますが、こういった仕草を見ていると納得してしまいます。
練習を経て、いざ、出陣!私の役目は、成田空港内の外国人に声をかけて協力をお願いするというもの。OKをいただいたらちびっ子達が一人ずつ自己紹介をして、その後数人が代表していくつか質問をします。一人目の時は皆さんバリバリと緊張をしていましたが、これも子供だからなのか、とりあえず口を開いてみます。しばらくすると自信が付いてきたのか、OKもらえたら自分たちからさっさと自己紹介をしに前に出ます。協力いただいた外国人の方々も大変フレンドリーで、中には(簡単な英語で)質問を返してくれる方もいました。「日本語教えて!」と言う方に、大変万能で今流行の「無理」という言葉を教えることになったりと、コミカルな場面もありました。最後に、折り紙の手裏剣を「贈呈」して終了です。
活動時間60分の中で協力いただいたのは5組9名、活動開始直前までは嫌で嫌で顔色が悪かった子も、やってみてちょっと自信が付いたみたいでした。成田空港の営業に迷惑がかからないように…と注意しなければいけないところはありますが、なかなか手応えのあるやり方だな、と思いました。
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