二日間にわたり、「第19回DIAクリニカルデータマネジメント・ワークショップ」にてOmniComm Systemsとして出展致しました。DIAの会議の中で、本会よりも上陸が早かったこの会議ですが、大変盛況でした。シングルセッションのカンファレンスでは良くあることなのですが、参加者との触れ合いがコーヒーブレーク時のみに限られてしまうのが少々残念です。また、企業展示の大半が競合他社と言うことなので、他の企業展示とは世間話程度にとどまってしまいます。ですが、限られた時間の中で参加者の方々と濃いディスカッションが出来て大変有意義でした。以下、ざっくりとした感想です。
アカデミアの存在
主催者の方とお話しする機会がございましたが、アカデミアからの参加者は年々増加傾向にあるとのことでした。これは大変良い兆候だと思いますので、来年度はチャッティングセッションにも参加してみたいと思います。昨年立ち上げた時に当ブログの趣旨を明確に決めていたわけでは無いのですが、一カ月ちょっとの投稿内容を振り返ると、アカデミアを意識した記事が多いなという印象が強いです。OmniComm Systemsも、EDCベンダーとしては珍しく、明確にアカデミアに向けた製品を持っているので、これからもアカデミアの方々と一緒にお仕事がしていきたいと考えております。
参加者が増えている反面、もっと気軽に集まりたいという声もアカデミアの方々の間にはある様です。同じデータマネジメントを論じていても、企業出身とアカデミア出身とではベースが異なるため、会話がかみ合わない時もあるでしょう。なにより、(会費・参加費共にアカデミア割引は設定されておりますが)参加費が少々高めに設定されているのも、ハードルになっている様です。
SDTMツール
二日目の午後に、TrialMasterのSDTMマッピングツールについてショートプレゼンをさせて頂きました。時間が5分しかなかったこともあり、少々端折り気味になっていて、しかも噛みまくりという始末で大変聞き苦しかったと思うのですが、プレゼン直後とその後のコーヒーブレイクに複数の方々と活発なディスカッションが出来て大変良かったです。EDCとくっついたタイプのSDTMマッピングツールは、やはり需要がありますね。EDCに依存しない「中立な」マッピングツールも便利ですが、SDTMデータセット生成にかかる諸労力が多くなる傾向があります。EDCにビルトインされているツールですと、スタディー間の使い回しも楽ですし、EDCの構造変更も自動的にマッピングに反映されます。外部ツールの必要性が完全になくなるということもなかなか無いとは思いますが、大変なプログラミング作業を最低限に留めることの意義は大きいのかな、と考えております。
アカデミアの方々のSDTMへの関心は、比較的控えめで、2018年に向けてまだまだ一般認知を広げる活動が必要です。TrialMasterのSDTMツールは、Promasysでもほぼそのまま使用可能になっておりますのですが、使える人を組織内で育てるという大変さがあるので、「お金で解決!」というわけにはいかないです。ただ、応用が色々難しくても、基本的な考え方はそこまで複雑なことではない、というのが私の印象です。せめてその基礎的な部分について、当ブログを通して少しでも役に立てられればと思います。
さてさて、次は「第4回DIAクリニカルオペレーション・モニタリング ワークショップ」に出展するか、現在調整中です。また、当ブログを通して案内致します。
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