IE Tabを使ってみよう!

【KB】サーバーあれこれ

Windows OSの最新バージョンへのアップグレードが(かなり強引な手段で)進んでおりますが、古いバージョンのEDC含め、一部のWebアプリケーションは最新バージョンのブラウザには対応していません…原則として、ベンダーの推奨する(マニュアルに書かれている動作環境)以外の環境で動かすことはあまり宜しくないです。サポートも、基本的には受けられない場合がほとんどです。使用しているソフトウエアを、もう少し最新のバージョンまでアップデートして下さい…という話になります。中には、古いバージョンのサポートを、通常のサポート費の数割増しで提供しているベンダーもありますが、期待はできません。サポート体制の維持もなかなかコストがかかるものなので、数割増しした程度でも完全にベンダーが自腹を切っている様な状態に成り得ます。まー、そもそもユーザー側にアップデートの有無のお伺いを立てるのも、徐々に無くなっていくのだとは予想していますが、その話はまたいずれ…。

さて、けち臭い話で本項をはじめた理由は:あくまで自己責任でお願いします、と言うことです。なお、ここで紹介するIE tabは、私自身も様々な「古い」アプリケーションで使用しております。動作の保証こそ出来ないですが、IE tabを使って不具合が起きたからと言って、アクセス権限の設定が無視できる・回避出来るほどのヤワなものは基本的には考えにくいです。そんな簡単な方法でハック出来るのならそもそも業務システムとして成り立ちませんし…ではでは、インストール方法です!

Chromeウェブストアへアクセスしてインストール

「IE Tab」等でググってみると一発ですが、Chromeウェブストアから「IE Tab」と検索するでもOKです。下図の様な画面が表示されますので、「CHROMEに追加」をクリックし、その後ダウンロードされる「ietabhelper.exe」というファイルを実行します。

アプリの案内画面で、「CHROMEに追加」をクリックすればOK

アプリの案内画面で、「CHROMEに追加」をクリックし、確認のメッセージで「拡張機能を追加」をクリックすればOKです

インストールが終了すると、下図の様に、通常のアドレスバーの下にもう一つアドレスバーが表示されます。こちらのもう一つのアドレスバーに入力するアドレスは、あたかもInternet Explorer上で動作しているかのようになります。Chromeを再起動等するとアドレスバーが表示されなくなりますが、通常のアドレスバーの横のIEtab_iconをクリックすると二つ目のアドレスバーを再度表示できます。

通常のアドレスバーの横に表示されるIEっぽいアイコンをクリックすると、二つ目のアドレスバーが表示

通常のアドレスバーの横に表示されるIEっぽいアイコンをクリックすると、二つ目のアドレスバーが表示

Internet Explorerのバージョン設定

このままでも、Chromeを使用してInternet Explorerでのみ動作するアプリを動作させることが出来るのですが、もちろん一番の目的は、旧バージョンのInternet Explorerでのみ動作するアプリを使うことです。「IE Tab」では、Internet Explorerのバージョンを任意に設定することが可能です。設定は、二つ目のアドレスバーの横にあるキャプチャアイコンをクリックすることで行えます。オプション画面の一番下にスクロールすると、IE Compatibility Mode(Internet Explorer互換性設定)が選択できます。上から二つ目、あるいは三つ目のオプションを選択します。違いは、少々テクニカルな話になるのですが、「Forced」の場合はウェブページ自体がInternet Explorer 8未準拠と宣言している場合でも無理矢理Internet Explorer 8で表示します。ピンと来ない可能性大ですので、どちらも試してみて結果が良い方をキープしましょう。

IE TabがどのバージョンのInternet Explorerをエミュレート(模倣)するかを選択

IE TabがどのバージョンのInternet Explorerをエミュレート(模倣)するかを選択

尚、Internet Explorer単体にも、一応過去バージョンを模倣する機能は備わっております。ですが、正直Chromeのそれの方が断然使い勝手が良いです。また、上記ではChromeを例に説明をしましたが、Firefoxにおいても概ね同じ流れですので、Firefox愛用者も同じ手順でInternet Explorer互換性を体験できます。

Internet Explorer余談【2016年7月27日追記】

なお、何故にInternet Explorerとの互換性を実現するのに、Internet Explorer以外のブラウザを使うのかがちょっと不思議ではあります。果てには、Microsoft自身もWindows 10ではInternet Explorerとの互換性を全て切り捨ててMicrosoft Edgeという新しいものを出しています。当然ながら、Microsoft Edgeに対応していることを謳っているWebアプリは少数派です。こちらを見ると、Internet Explorerの世界シェアが減少傾向にあることがわかります。世界に見捨てられたブラウザをとうとうMicrosoft自身も見捨てたという格好なのでしょうか…なお、日本だけは何故かInternet Explorerが強いということがわかります。世界がブラウザフリーに進んでいく中、日本は依然としてInternet Explorer前提(限定)のWebアプリが多いですね…特に金融系のWebインターフェイス。国外のそれと比べて、機能面でも使い勝手の面でも優れているとは言えず、Internet Explorer強制も相まってガラパゴス化な感じがします。

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