英語ってなんだろう

外国語

こんにちは、フランクです。サイトを開設して間も無い、業務関係の内容もまだスカスカな状態なのですが、今回はちょこっと英語の話を。海外のベンダーを代表して日本を拠点に活動している仕事柄、翻訳や通訳は仕事の一部として当たり前の様に付いてきます。今の仕事をはじめてから、プレゼン資料、マニュアル、レター、パンフレット等々、拙い日本語で色々翻訳をしてきました。日本語の出来については措くとして、書かれている英語の意味を正しく理解して、正しく伝えることはできたかな、と思います。

翻訳や通訳のイロハがわかってきたつもりになっていたところで、ある衝撃的な出来事がありました。それまで仕事をさせていただいていたオランダのPROMASYS BV社が、米フロリダ州フォートローダーデールに本社を置くOmniComm Systems, inc.に買収されました。いままでのものに加え、OmniComm Systems社の製品のパンフレット等々も翻訳することになったのですが…何が書かれているのかさっぱりなのです。というより、書かれていることの内容は理解できますが、翻訳のしようがないのです。「あ…ありのまま 今起こった事を話すぜ!(以下略)」という状態。ブローカ野とウェルニッケ野は別の領域なんだな、と言うのがはっきりわかった様な気持ちです。

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ここまで読まれて、「何がそんなに違うんだ?」と思われる方もいるかと思いますが、これがまた説明しづらい。ざっくり言うと、抽象的な言い回しが多いのです。米国の販促資料は、ビジョンと感情を前面に押し出しています。文法的に何ら間違っていないのですが、和訳してみると「貴施設の付加価値向上能力を最大限に支持することで、あなたのビジネスの成功を実現してみせます」。もう、「私たち頑張ります!あなたのために!」って訳したくなります。

先日、別の米国の会社に通訳のお仕事を頼まれ、事前にスライドを確認していたら案の定製品のコンセプトや会社の理念を説明するスライドが熱い話になっている。彼らを代表して来日されたのは、イギリスの会社の方だったのですが、プレゼン時に該当スライドはサクッとスルーしてくれました。通訳のしようが無いと彼も感じていたみたいです。(追記:でも勿体無いのです、正直。ベンダー側の熱意をアピールする部分ですので、本当はなんとか通訳したい…)

翻訳も通訳も、言語の変換だけでなく、文化の変換でもあるんだなと改めて思いました。同じ英語を話す人でも、イギリスの方、ドイツの方、米国の方でもそれぞれ「しっくりくる社交辞令」、「否定的な言い回し」、「失礼な言い方」なども異なったりします…こちらについても、また別の機会に少しずつ綴ってみようと思います。

 

 

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