2017年12月9日にパシフィコ横浜で開催されました「第38回日本臨床薬理学会学術総会」にて、Promasys 7.3から実装されるePROアプリのハンズオンセミナーを実施いたしました。初の試みであったため(あ、言い訳から入ってしまった)、種々不行き届きという印象でしたが、参加者の方々に最後までお付き合い頂き大変感謝しております。備忘の意味も含めて色々と反省点を綴りたいと思いますが、まずは…
またやります!
今回の1つの収穫は、弊社のデモ用サーバーでもスペック的に20名の患者が同時に入力する負荷にも充分に耐えられたことです。セミナー冒頭でも一言前置きしましたが、開発の過程でこう言ったストレステストをする機会ってなかなかないのです。数値上で理論値の確認等はやりますが、実際に20台を通信させて、等は結構作業的に大変になります。やったとしても、あえて「エントリークラス」のサーバーでやろうとは思わないですからね…で、このスペックのマシンでも参加者20人の同時入力に耐えられたとので、この「エントリークラス」のサーバーでも中規模の試験でのePROに充分耐えうるという希望が持てます。
ということで…またやりたいと思います。セミナー形式ではなく、オンラインなどでも出来ると思いますので、色々練って再度当ブログを通して案内致します。
反省点1:詰め込みすぎ
では、反省点。まずはこれですね、詰め込みすぎ。2時間という尺は、ハンズオンをする上では凄く短いです。覚悟の上で扱うトピックは削ってみました…が、それでも各テーブルがそれぞれ自分の環境を持つというのがちょっと足かせになってしまいました。かといって、20名全員で同じ環境を弄ると「あれ、僕が設定したはずのバイタルの患者入力、違う設定に変わってるゾ」という問題が起こることは、Promasys本体のトレーニングで痛いほど経験しておりますので、難しいところです…
反省点2:端折りすぎ
次は、これ。一見反省点1と矛盾しているようですが、振り返ってみると、ePROとは何なのか、という導入部分をもう少ししっかりやるべきだったと感じています。ePROを色々と経験している参加者もいれば、今回がePROに触れる初の機会、という方々もおりますから、全員が同じ理解でハンズオンで挑めるような仕掛け作りは必要ですね。ここも、結局2時間という時間をどう使うかが悩ましいところですが、ePROの様々な形と、PromasysにおけるePROの特徴、長所・短所を扱うべきだったと思います。要は、バランスです…
反省点3:参加者の好奇心を計算に入れなければ
最後に、扱う予定のなかったトピックに関する参加者からの質問です。項目の分岐については、質問が来ることは想定出来たはずなのですが、悲しいことに準備不足であたふたしてしまいました。
今後の展望
とまぁ、反省点はあるものの、個人的には色々と収穫がありました。ePROツールをそのまま応用した試験参加後のアンケートの可能性であったり、医師と患者のコミュニケーションツールの側面、プッシュ通知とSMS通知の併用の是非、そして通知のタイミング、AndroidデバイスとiOSデバイスの挙動の微妙な違い…
分岐の細かい設定、BMIの計算や、ePROデバイスからの画像のアップロードなど触れられなかった機能もたくさんあるので、これらもどこかで紹介したいと思います。来年からは、どこにいても受けられる「体験デモ」の受付も開始しようかと考えています。こちらについても、またブログを通して案内を出します。
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