2017年12月7日~9日にパシフィコ横浜(横浜市)で開催される、「第38回日本臨床薬理学会学術総会」にて、Promasys 7.3から実装されるePROアプリのハンズオンセミナーを実施いたします。
ePROについては、当ブログでもたまに書いておりますが、一部の臨床試験では、患者が直接データを記入する、患者日誌というものが使われます。用途は服薬の確認から症状の確認、QOL調査など多岐にわたりますが、共通して、できるだけタイムリーにデータを記録してもらうという狙いがあります。ビジットとビジットの間に例えば一ヶ月の期間が空いている場合、それまでの服薬状況であったり、症状であったりを来院当日に思い出して書いてもらう場合に比べて、正確性が向上すると考えらます。
この患者日誌を電子化したものがElectronic Patient-Reported Outcome(ePRO)の基本形です。ePROは、単純に電子化による業務効率化のみならず、いわゆる駐車場症候群の回避や、被験者の安全性の確保、そして紙の日誌では実施困難だったデータ収集が可能になるなどの利点があります。
本セミナーでは、米国OmniComm Systems社のPromasysというシステムを用いて、ePROツールを実際に構築することで、これを用いた臨床研究の実施の際に必要となる基本的な知識と研究計画書に基づいた設定方法を実践的に紹介します。参加者は、事前に構築された簡単なEDCから、パソコンを用いてePROで収集したい項目をピックアップし、入力方法や許容時間を設定します。その後参加者自身のスマートデバイスを患者のそれに見立て、デバイスを登録し、ePROのデータ入力を経験します。
開催日時、その他詳細については後日案内します。
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